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飛び地とは──他の市町村・都道府県に囲まれた不思議な土地
飛び地(とびち)とは、ある自治体や国に属していながら、 その本体から離れて、他の自治体・他国の中に浮かんでいる土地のことです。
地図を眺めていると、県境や市境の線が急に不自然な形で入り組んでいる場所に出会うことがあります。 その多くが、飛び地です。
このサイトは、飛び地がなぜできるのか、実際にそこに住むとどうなるのか、 そして日本や世界にどんな事例があるのかを整理するために作りました。
「飛び地」の基本的な意味
地理学・行政学では、次のように整理されています。
・本来の飛び地(エクスクレーヴ)… 本体の領域から完全に切り離された領域
・行政区画の飛び地 … 隣接する自治体の内側に、別の自治体の土地が点在する状態
日本で「飛び地」と呼ばれるものの大半は、後者の【行政区画の飛び地】です。
町内会の一部だけが別の町名になっている、というような小規模なものから、 村全体が他県に完全に囲まれているような大規模なものまで、規模はさまざまです。
なぜ飛び地ができるのか
代表的な理由は、次のようなものです。
① 市町村合併のとき、境界線を旧来のまま引き継いだ
② 江戸時代の藩や領地の境界が、そのまま現在の行政区画に残った
③ 用水路・道路・鉄道などのインフラ整備で、境界の手直しが後回しになった
④ 住民の意向(学区・生活圏の都合)で、あえて境界を動かさなかった
多くの場合、「作ろうとして作った」のではなく、 歴史的な経緯の積み重ねで結果的に残ったものです。
くわしい経緯は、飛び地はなぜできるのかにまとめています。
日本にある飛び地
日本国内にも、飛び地はいくつも存在します。
もっとも有名な例のひとつが、和歌山県北山村です。 北山村は和歌山県に属していながら、周囲を奈良県・三重県に完全に囲まれており、 和歌山県の他の市町村とは陸続きになっていません。
このほかにも、市町村合併の過程で生まれた飛び地や、 住宅地の一角だけが隣の市に属しているような小規模な飛び地が、全国に点在しています。
世界にも飛び地は多い
国境をまたぐ飛び地も、世界には数多く存在します。
オランダとベルギーの国境が入り組んだ「バールレ」の街や、 ロシア本土から離れたカリーニングラード州など、 教科書的に取り上げられる有名な事例がいくつもあります。
飛び地に住むということ
飛び地に実際に住んでいる人は、何に困り、何を便利だと感じているのでしょうか。
住所・郵便・ごみ収集・学区・選挙など、 生活のさまざまな場面で「どちらの自治体が担当するのか」という問いが生じます。
メリットとデメリット
飛び地であることは、良いことばかりでも、悪いことばかりでもありません。
飛び地を探す楽しみ
地図を眺めて飛び地を見つけるのは、それ自体がひとつの楽しみになります。
まとめ
- 飛び地とは、本体の自治体・国から離れて他の領域に囲まれた土地のこと
- 大半は行政区画の飛び地で、合併や歴史的経緯の積み重ねでできている
- 日本では和歌山県北山村が代表的な事例
- 世界にもバールレ(オランダ・ベルギー)やカリーニングラード(ロシア)など有名な例がある
- 実際に住むと、住所・郵便・学区など生活面での取り扱いが独特になることがある
出典
このサイトで扱う数字・事例は、出典を確認できる範囲でのみ書いています。
和歌山県北山村(公式サイト・地理的経緯)
→ 各記事の執筆時にあらためて一次情報を確認する
飛び地の総数について、国内全域を網羅した公的な統計・調査は
確認できていない。「日本にいくつあるか」を断定した書き方はしない
(→ 飛び地は日本にいくつあるのか)
このサイトは、断定できないことを断定しない方針で書いています。