市町村合併で生まれた飛び地
飛び地ができる理由のうち、もっとも多いとされるのが市町村合併です。
ここでは、合併が飛び地を生む仕組みをもう少し詳しく整理します。
合併の境界は「引き直す」より「引き継ぐ」ことが多い
複数の市町村が合併するとき、境界線をゼロから引き直すわけではなく、 合併前の各市町村の境界を、そのまま新しい市の内部の境界として引き継ぐ という方法がよく取られます。
A町・B村・C町が合併して「D市」になる
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旧A町・旧B村・旧C町の境界線は、そのままD市内部に残る
このとき、合併の組み合わせ次第で、一部の地域が飛び地状態になる ことがあります。
「平成の大合併」との関係
1999年から2010年ごろにかけて、全国的に市町村合併が進んだ時期があります。 一般に「平成の大合併」と呼ばれます。
・市町村の数がこの期間で大きく減少した
・国が合併を財政面で後押しする施策を行った時期にあたる
この時期に多くの合併が短期間で進んだことも、 飛び地が各地に残ることになった一因とされています。
合併時に飛び地を解消する動きもある
すべての合併で飛び地がそのまま残るわけではありません。
・合併協議の段階で、飛び地状態を避けるために
境界を調整するケースもある
・合併後、改めて境界変更の手続きを行い、
飛び地を解消した例も報告されている
飛び地を残すかどうかは、合併協議の内容次第というのが実際のところです。
合併以外の飛び地との違い
合併による飛び地は、行政区画どうしの組み合わせが原因である点で、 河川の流路変更などによる自然発生的な飛び地とは性質が異なります。
合併による飛び地 … 比較的まとまった面積になりやすい
流路変更などの飛び地 … ごく小さい面積にとどまることが多い
まとめ
- 市町村合併は、飛び地が生まれる代表的なきっかけ
- 合併では境界を「引き直す」より「引き継ぐ」ことが多く、そこから飛び地が生じる
- 「平成の大合併」期に多くの合併が進んだことも一因とされる
- 合併協議の中で飛び地を解消する例もある