一番大きい飛び地はどこか
一番小さい飛び地と同じく、「日本で一番大きい飛び地」を 公的機関が順位づけして公表している資料はありません。
ただし、規模の大きい飛び地として広く知られている例はあります。 その代表が、和歌山県北山村です。
和歌山県北山村──村ごと飛び地になっている例
北山村は和歌山県に属していますが、和歌山県の他の市町村とは接していません。
・北側と西側は奈良県
・東側は三重県
・和歌山県の本体とは、どこにも接していない
村全体が、隣県(奈良県・三重県)に囲まれた状態になっています。
自治体まるごとが飛び地になっている例としては、 日本で最もよく知られたケースのひとつです。
なぜこの形になったのか
北山村がこの形になった背景には、 林業を通じた歴史的なつながりがあるとされています。
・北山村は林業が盛んで、木材を新宮川(熊野川)を使って
和歌山県新宮市側へ運び出していた
・生活圏・経済圏が和歌山県側と強く結びついていたことが、
現在まで和歌山県に属し続けている理由のひとつとされる
地理的な位置よりも、生活圏・経済圏のつながりが優先された、 と説明されることが多い例です。
「大きい」の基準はひとつではない
北山村は自治体まるごとが飛び地になっている点で目立ちますが、 「面積」という基準だけで見ると、他にも候補となる例があるかもしれません。
・自治体単位の飛び地(北山村のような例)
・大字・字単位の比較的広い飛び地
・企業の私有地・農地がまとまって飛び地になっている例
どの単位で比べるかによって、「大きい」の意味が変わります。 全国を横断して面積を比較した公的な集計は無いため、 このサイトでは「規模が大きいことで知られている例」として紹介するにとどめます。
まとめ
- 「日本で一番大きい飛び地」を公的に順位づけした資料は無い
- 規模の大きい例として広く知られているのは和歌山県北山村(村ごと奈良県・三重県に囲まれている)
- 林業を通じた和歌山県側とのつながりが、現在の帰属につながっているとされる
- 「大きい」の基準(自治体単位か、字単位か等)によって見方は変わる