飛び地の種類──本来の飛び地と行政区画の飛び地
「飛び地」という言葉は、規模も成り立ちも異なるいくつかのものをまとめて指しています。
ここでは、大きく2つに分けて整理します。
本来の飛び地(エクスクレーブ)
国や州といった単位で、本体の領域から完全に切り離された領域を指します。
海外の事例では、ロシアのカリーニングラード州のように、 本国からは離れ、他国の領域を挟んだ場所にある州がこれにあたります。
地理的な国境そのものが不連続になっている、というのが特徴です。
英語での呼び方については、飛び地を英語で言うとで整理しています。
行政区画の飛び地
日本で「飛び地」と呼ばれるものの大半は、こちらです。
都道府県・市区町村という国内の行政単位で、 本体の区域から離れて、他の自治体の内側に土地が点在している状態を指します。
- 村全体が他県に完全に囲まれているような大規模なもの (→ 都道府県をまたぐ飛び地はあるのか)
- 住宅地の一角だけが隣の市に属しているような小規模なもの
規模の幅がとても広いのが特徴です。
「飛び地」と「飛地」という表記の違い
法令や自治体の資料では「飛地」、一般的な文章では「飛び地」という表記が どちらも使われています。詳しくは「飛地」と「飛び地」──表記のゆれで整理しています。
どちらの意味で使われているかは文脈で判断する
ニュースや会話で「飛び地」と言うとき、 本来の飛び地(国家間)を指しているのか、行政区画の飛び地(国内)を指しているのかは、 文脈から判断する必要があります。
日本国内の話題であれば、ほとんどの場合は後者の行政区画の飛び地を指しています。
まとめ
- 飛び地には、**国家間の「本来の飛び地」**と、**国内の「行政区画の飛び地」**がある
- 日本で話題になる飛び地は、ほとんどが行政区画の飛び地
- 規模は、村全体が他県に囲まれる大規模なものから、住宅地の一角だけの小規模なものまで幅広い