都道府県をまたぐ飛び地はあるのか
結論としては、あります。ただし多くはありません。
飛び地の大半は、市町村合併などをきっかけに 同じ都道府県の中で起きるものです。県境をまたいで、 自治体の一部(またはすべて)が他県に囲まれている例は、 比較的珍しいケースにあたります。
代表例:和歌山県北山村
都道府県をまたぐ飛び地としてもっとも知られているのが、 和歌山県北山村です。
村全体が奈良県・三重県に囲まれ、
和歌山県の他の地域とはどこにも接していない
村ひとつがまるごと他県に囲まれている、という点で、 規模の大きい例として扱われています。
都道府県内の飛び地との違い
同じ都道府県内で起きる飛び地(市町村単位の飛び地)と比べると、 都道府県をまたぐ飛び地には、いくつか異なる事情が関わってきます。
・都道府県をまたぐ境界変更は、関係する都道府県どうしの調整が必要になる
・行政サービス(教育・福祉・インフラ)の管轄が県単位でも変わるため、
住民にとっての影響が同一県内の飛び地より大きくなりやすい
・生活圏・経済圏のつながりが、県境を越えて固定化されている場合に
この形が維持されやすい(→ 北山村の林業のつながりが一例)
なぜ珍しいのか
都道府県の境界は、市町村の境界よりも変更のハードルが高いとされています。
・都道府県境の変更には、関係する都道府県両方の合意に加えて、
国(総務省)による手続きが必要になる
・住民生活への影響が大きいため、慎重な議論が必要とされる
こうした事情もあり、都道府県をまたぐ飛び地は、 市町村単位の飛び地に比べて数が少ないとされています。
まとめ
- 都道府県をまたぐ飛び地は存在するが、同一都道府県内の飛び地に比べて少ない
- 代表例は和歌山県北山村(村全体が奈良県・三重県に囲まれている)
- 都道府県境の変更は市町村境より調整のハードルが高く、固定化されやすい